2019年度 ADファシリテーター認定コース 第 1 ブロック・セミナー(沖縄合宿セミナー)報告

2019年度 AD ファシリテーター認定コース
第 1 ブロック・セミナー 4 月 11 日 — 14 日(沖縄合宿セミナー)報告

2019年度ADファシリテーター認定コースのトレーニングセミナーが4月から始まり参加しましたので報告します。今年度は、沖縄の新垣病院を会場として始まる第1ブロックから、第2ブロック・第4ブロックは関東、第3ブロック・第5ブロックを関西としての開催となってます。

今回の第1ブロックでは、トム・エリック・アーンキル氏の講義と実習、そして岡田 愛氏によるロールプレイとデモンストレーションを早期ダイアローグと未来語りのダイアローグのイントロダクションを中心に行いました。
そこでは、最初に”今回のセミナー”への期待と今後の目標が話されました。
・参加者全員が認定ADファシリテーターになる

・心配事の対処法を学ぶ
・オープンダイアローグ、未来語りのダイアローグ、早期ダイアローグのつながりを学ぶ
・2018年度認定コース参加者やDPIの経験を活かせる場とす
・今年中に日本語での方法論について書籍を公開するので参考にも出来る
また、次に”参加者”への期待もテーマとなっていました。
・なぜ参加したかを大事にしてほしい
・参加者で共有できるものを探してほしい
・もう一度学びたいことを明確化して持って帰ってほしい

全体の流れとしては、最初のイントロダクションから、EDやADとは何であり何故そしてどのように提供されるのか、未来語りのダイアローグについての丁寧な導入から多様なダイアローグの解説、実際のプロセスを踏まえたロールプレイのデモンストレーションとなっていました。

中心となっていたのは、主観的な心配事のゾーンの認識、専門職の感性を高めて行動を促すことの有効性、様々な視点で尊重しあえることの大事さ、そして実践を振り返ることでした。
そこでは、対話の大事さと他者の存在に対する無条件の尊重が生まれて、独自の見方から異なっている事による豊かなパースペクティブも体感されます。

参加者はスタッフを含めて30名ほどでしたが、今年度の参加者に多く語られていたのは今までに全くなかった新しい視点を学べたこと、多くの参加者が語ったのは地域に根付くことの難しさでした。
今回は2018年度参加者と今年度の参加者が共に学ぶ機会も今回のセミナーではあったので、初年度参加者の「終わってしまって寂しい」「もっと学びたい!」という気持ちや感動との交わりもありました。今年度の参加者の思いがどのようなかたちになっていくのか、日本でのダイアローグがどのようになっていくのか、これから学ぶ未来語りと日本での思いの交わりで語っていかれることでしょう。

次回は第1ブロックを踏まえて、第2ブロックが関東で開催されます。

文責 瀧 泰元